手間要らずでハーブを育てる
「なにか趣味が欲しい、出来れば実益を兼ねたい」と思って始めた水耕栽培。ほとんどお手入れしなかったにも関わらず、ものすごい量が収穫できたので、実録レポートとしてお届けします。
なぜDTMerにオススメなのか?それは「在宅作業が多いから」「曲が全然作れないときも、隣で植物が成長していると”なにかが進んでいる感”がするから」です。合法的にハーブを楽しみましょう。
水耕栽培とは
水耕栽培とは、土を使わずに養液だけで植物を育てる栽培方法です。
実際に育ててみて感じたメリットはこんな感じです。
水耕栽培のメリット
・完全室内で育てることが可能
・土を使わないため、虫が来ない
・水やりの頻度が少ない
・土耕栽培に比べて成長が早い
基本的に土を使わないメリットが大きく、特に虫が来ないのはありがたいです。
水耕栽培のデメリット
逆に、デメリットはこんな感じです。
・藻の対策をしないと容器が汚れる
・液体肥料が必要、数が多いと入れ替えが大変
ですが、デメリットは「対策」が可能なことも分かったので、その辺りは後述します。
必要なもの
「水耕栽培」と調べると色んな手法が出てくると思うのですが、まずはペットボトルでの水耕栽培が一番カンタンなのではないかと思います。理由は飽き性かつ雑な性格の僕が成功したからです。
まずはお手元に500mlのペットボトルをご用意下さい。その他、別途購入して実際に使ったアイテムは以下の通りです。
発芽用スポンジ
まずは発芽用のスポンジ。ここに種を置いて、水にひたして発芽させます。「100均でスポンジを買って、ハサミで切ろう!」みたいなネット記事が多いと思うのですが、面倒だしサイズも不揃いになるので、専用のものを買ってしまったほうが費用対効果が高いと思います。
植物の種
次は種。種で重要なのは発芽率だそうで、良し悪しの判断はAmazonレビューを参考にしましたが、内容を精査したところ最も良さそうなのがこの「タキイ種苗」でした。
※ただ、値段が少し高いので、コストを抑えるとしたらこの部分かと思います
ちなみに僕は運が良かったのか、スポンジ上での発芽率は8割越えでして、思ったよりも大量のバジルを育てる羽目になりました。
ハイポニカ(液体肥料)
ラストはハイポニカ。水には栄養分がなく、発芽した後はこちらの養液を肥料代わりにして育成して行きます。なので、絶対に必要です。なお、類似した商品に「ハイポネックス キュート ハイドロ・水栽培用 150ml」というものもありますが、これは不要だった気がしました。
以上です。ポチりましたか?これらが手元に揃ったら、次に進みましょう。
発芽させる(5日〜10日程度)
この時点では、容器は何でも良いです。僕は上の写真の通りDAISOのペン入れを使いましたが、プラスチックトレイでも何でもOKです。やり方はこちら。
1.スポンジを水にひたす
2.種を置く
3.窓際に置く(バジルは太陽光をトリガーにして発芽するため)
これだけです。気をつけるべきは「発芽には20℃以上の温度が必要」ということ。種は小さいので、濡らした竹串でペトってくっつけてスポンジに置くと楽でした。
スポンジ自体が干上がらない限りは、1週間程度で芽を出します。
10月29日にAmazonで注文して、11月6日に発芽している様子。本来、バジルは4月下旬から5月頃に種まきをするそうですが、今回は暖房の効いた室内なので問題なく発芽しています。これも水耕栽培のメリットかも知れません。
ペットボトルに移し替える
発芽し、ある程度まで芽が育ったら、ペットボトル容器に移し替えます。容器の作り方は簡単で、500mlのペットボトルの飲み口側をカッターで切り、逆に被せるだけ。一応、図示するとこうです。
飲み口のところに芽の出ているスポンジをねじ込み、スポンジ自体が水に触れるよう養液(ハイポニカと水を混ぜたもの)を注ぎ込みます。この際、前述の藻の対策のため、アルミホイルで巻いておくとGOODです。以下のサイトが参考になります。
移し替えの目安ですが、スポンジの下から根が出て窮屈そうにし始めたら、くらいで良いかと思います。今はトレイにスポンジを直に置いているため、下に空間がないため根を伸ばせない&自重が抵抗になり成長が遅くなっている状態。ペットボトルに移し替えて、根をのびのびと育ててあげましょう。
ちなみに最初の双葉は役目を果たしたあとに黒ずんで来るので、ハサミで落としてOKです。
お世話は水換えだけでOK!…のはずだった
ペットボトルの水の中に根が伸びて、徐々に大きくなって来ると、ほぼ手間がゼロになります。あとは1週間おきに(本当は2-3日おきが良いらしい)水換えをして、2ヶ月ほどすれば収穫時期になります。
で、実際に手間はほとんど掛かってなかったんですが、ある時気づいたんですよね。藻に。
年末の忙しい時期というのもあって水換えの頻度も下がってきた頃、ご覧の通りペットボトルの底に藻が出現するようになりました。藻って何だか分かります?僕には分かりません。ともかく、これの掃除が大変でしたので、あらかじめ藻対策をしておくべきだったと反省しました。
一説によると「藻、別に悪いことしない。ダイジョウブ!」という論もあるそうですが、そもそも見た目が大丈夫じゃないので回避しましょう。
収穫―”摘心(てきしん)”をして次なる収穫へ
収穫時、バジルの葉っぱは下から取っていくそうです。以下のサイトが参考になりました。とは言えウチのバジルは数が多い上に伸びたい放題になっており、今やグリーンカーテンのようになっているので、もっと早く摘心をすべきだったと反省しています。
※摘心、収穫についてはネットで得られる情報が少ないので、もう少し情報が分かれば追記もしくは別記事を作成しようと思います
実際に収穫できたモノ
初心者ながらたくさん採れました。正直だいぶ放置していたので葉の1枚1枚が大きいですが、大きなものはドライバジル、小さなものはバジルソースにして楽しもうと思います。
やってみたら意外と面白い!ということで、実は次はペットボトルではなく多少コストを掛けた容器も用意してしまったので(約500円で見た目が良いもの)、続編も書くつもりです。というわけで、興味が湧いた方は是非試してみて下さいね。