Neveのトランス部を再現した”Kush Audio Omega N”レビュー

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Omega Transformer MODEL Nを買ってみた

Kush Audioからリリースされた”Omega N”。
最近リリースされたばかりの、伝統的なNeve系プリのトランス部分を再現したプラグインです。

Kush Audio Omega Transformer MODEL N
http://www.thehouseofkush.com/#!plugins/cosa

個人的にKush Audio自体はあまり馴染みのないメーカーですが、以前たまたま耳にしたClariphonicが余りにも素晴らしかったのと、物欲が抑えられなかったので購入しました。

操作は「どれだけ突っ込むか」だけ

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どんなプリアンプだろうと入力ゲインを突っ込んで行けば必ず歪みます。
(かなり乱暴な言い方ですが)Neve系プリが重宝されるのは、この歪み方がバリっとした嫌な歪み方ではなく音楽的だから。
4,50年前の機材が平気で現役使用されているレコーディングの現場は他分野から見れば凄く変わっている風に見えると思いますが、当時の機材による音質は今ではなかなか得難いものなんですね。

Omega Nは、この「どれだけ突っ込んでいくか?」だけを、ひとつのノブで操作します。超簡単。
intensityのLEDがピコピコ付くくらいがちょうど良いポイントの場合が多いですが、実際に使う時は全トラックを聴きながら適宜調整すると良いと思います。がっつり歪んでしまっても意外と問題ありません。

音源比較してみる

テストも兼ねて、Drums,E.Gt,E.Baの3トラックにOmega Nをインサートしてみました。
それぞれ設定を変えていて、「あんまり突っ込まない」「それなりに突っ込む」「がっつり行っちゃう」の3種類を用意しています。

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左から「あんまり突っ込まない」「それなりに突っ込む」「がっつり行っちゃう」

音源はこちら。2小節ごとに設定が変わって行くので、注意深く聴いてみて下さい。

Omega N、かなり良いですね。その他Neve系プラグインも比較しても、かなり立体的な音がします。
ドラムにも良さそうですが、個人的には歪ませたギターが合うかな?という感じ。

ちなみに1073辺りは結構実機を触る機会も多いのですが、個体によっては薄っすらコンプが掛かったような感覚を覚える機材も多く、ビンテージなら何でも良いって訳ではないなーと思います。状態の良い実機をモデリングした安価なプラグインの方が、実はS/Nも良くてそれっぽい音が鳴っていた!みたいな事って良くあるので、ほんと良い時代になりましたよね。APIの方も買ってしまいそうな気がする…。

Kush Audio Omega Transformer MODEL N
http://www.thehouseofkush.com/#!plugins/cosa