「ハノイの本」のサウンドデザインを解説
リリース以降多くの皆様に楽しんで頂いているiOS向けパズルゲーム「ハノイの本」。
Ver.2.0の公開に合わせて、改めてハノイの本のサウンドデザインについて解説をしておきます。
今回はコテコテの音屋向けというよりは、ゲームを作るヒト向けに噛み砕いて書いています。
専門外だと嫌わず、クリエイター全てが少しずつ音楽のことを考えるキッカケになってくれれば良いな、と思っています。
そもそもサウンドデザインって?
「ゲームに音を付ける。」
そんな切り口だと、名だたる作曲家の面々が脳裏を過る方も多いと思うのですが、一般的には曲を作る人のほかに「どのシーンにどういう曲を当てはめたら良いのか?」「どこにSEが鳴れば自然なのか、あるいは”鳴らないとおかしいのか?”」などを考える、音のデザイナーの人がいます。
サウンドデザインとは、いかにしてゲームを「音」で彩って行くのかを考えることを指します。
しかし、サウンドデザインをお話する前にゲームシステムを説明しなくてはいけません。
音楽やSEだけで現在の状況や勝敗をプレイヤーに理解してもらうために、サウンドはシステムやルールと密接に関係する必要があるからです。
このゲームは「バラバラに散らばった本を長い方から順番に並べて行く」というパズルゲームです。
長い本は短い本の上には置けず、手順を考えて整理をしていかないといけません。16冊全てをきちんと棚に収める事が出来ればゲームクリアです。
いつも紹介している、白兎うなさんによる分かり易いイラスト
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=36186274
こんな具合のパズルゲームに、早速BGMや効果音を付けて行きましょう。 Continue reading →